津田です。
これは良いファンダム小説(いや悪いファンダム小説は読んだこと無いんですが)。
堕ちた宇宙飛行士、コードネーム《天使》を宇宙ステーションに返すべく、東奔西走するSFファンたちの物語でありますが、科学に関しては現行技術のみで描かれているのに凄まじくSFであることよなぁ。
「もっとも憂鬱なディストピア小説にさえ、未来はわたしたちが築くものという意識がある。
偶然につくられるものじゃなくてね。
未来を予測することはできないけど、想像することはできる。
構築することはできる。
それは希望に満ちた考えだわ。
たとえ構築が失敗に終わるとしても」
どこででも引かれてますが本文中屈指の名台詞だと思います。
『希望の感触』、これを共有できるのがSFの醍醐味のひとつでもあると思いますよ。
毎年GWに東京で開かれるSFコンベンション「SFセミナー」もつつがなく終了したようです(知らんけど)。
またSF大会とかに行ってみたくなっちゃったなぁ。
ファンは扇。
センスも必要で内輪もめも大好き。
そして天をもあおぐもの。