2010年4月29日木曜日

月を捕まえろ

今日の月は黄金に嫌に大きく不気味に思えた。



津田です。





ロバート・C・シェリフ1939年の長編小説"The Hopkins Manuscript"(ホプキンスの手記)はウェルズの影響を受けたといわれる破滅後モノ。

日本ではSF児童書「ついらくした月」で有名ですよね。

長新太による、落ちてくる緑色がかった妖月とそれに照らされて寄り添う人々の伸びる影が印象的な表紙絵で記憶している人も多いのではないでしょうか。

現在でも岩崎書店の冒険ファンタジー名作選として読むことが可能ですが(表紙は竹本泉)、内容も変わらず抄訳版であるので、全訳を読みたい気もします。

月との衝突後の荒廃した地球の姿がメインで描かれているのですが、荒廃しているのは実は人々の心の方なのかもしれません。

シェリフは第一次世界大戦を戦い、この書は第二次世界大戦直前に出版されました。

風刺の効いた終末モノSFとして、後世のジョン・ウィンダムやブライアン・W・オールディスなどの作家らに影響を与えたともいわれています。


我々は夜空を見上げ、まだ月があることを心に留め、ツキに見放されないよう心掛けるべきではないでしょうか。

人類には月が必要だ。