2010年3月19日金曜日

ふ:ブラックホール知りたし見る眼は持たず

ブラックホールを研究しているんだが、もう俺は限界かもしれない(マンハッタン計画参画のため)

by J・ロバート・オッペンハイマー



上舞です。



米物理学者ジョン・ホイーラーが1967年に「ブラックホール」と命名するまで「コラプサー(崩壊した星)」とか呼ばれていたんで超光速航法にコラプサージャンプとかあったよねぇ「終わりなき戦い」とか。

そんな命名しちゃうから学者さんも作家さんも競うように魅了されちゃってるようで妄想も絶えない。

物理法則視点からは、特異点の存在は因果律を破壊する原因になるので避けたいんだけど、一般相対性理論から予想されたブラックホールという特異点の存在はどうしても避けられない。

でも事象の地平面で覆われることで問題にならないよねーとかいってるといやまて「裸の特異点」も考えられるんじゃないかとか言い出したり。

特異点は必ず事象の地平面によって隠されると予想し「裸なのはいけないとおもいます!」(ロジャー・ペンローズ)宇宙検閲仮説を唱えてみたり。

んじゃ「宇宙検閲仮説」は守られるかどうか賭けしようぜと言ったスティーヴン・ホーキングは破れる可能性があるシミュレーション結果を受けて負けを認めてみたり。

そんなことより観測可能な量は質量、電荷、角運動量の3つの物理量だけという「ブラックホール無毛(脱毛)定理」の話をしようぜとか。

いやスカラー場や非可換場、宇宙項その他の組み合わせを仮定すれば「毛」が生えることになるんじゃね、「色ものブラックホール」の「毛」を精力的に研究しようとか。


・・・見えにくい、捕らえにくいものにこそ執念を燃やすんだなぁ、ということ。



最近ではこの現象の一種に特異点を取らずとも成立しうる理論的予想が提示され、ブラックスターと呼ばれたりもしているようですね。