制服者北方。
ジュール・ヴェルヌ『征服者ロビュール』やっと読み終わる。
自分にとっては意義があり非常に興味深かったのだが、さすがに古典なので粗筋や要約の方が今となっては万人受けすると思う。
というか現在ではかなり退屈で単調だと感じられること相違ないと思う。
『海底二万里』も半分方は魚とか海の様子の描写だから話が進まないんだよね~。そこが当時は驚異的で面白いと感じられたであろう箇所でもあるんだろうが。
筋立てなどは『海底二万里』の空中版であり、流れはほぼ同じといってよい。
続編に『世界の支配者』があるのでいずれ読むと思うが、『海底二万里』における『神秘の島』と同じような位置づけなのかな。
そういえばロビュールが空中万能飛行戦艦<あほうどり号>を造ったX島の位置は、大体リンカーン島と同じくらいだ。
ましかし<あほうどり号>はそのまま<アルバトロス号>にしといた方が良かったように思うよ。
で、オチというか言いたかったであろうことは、超テクノロジー(当時)の存在を見せつければ人類の革新が起こるかと思って実験してみたけどゴメンまだ早かったみたいだわ、というところだろうと思う。
この超テクノロジーのところを突き詰めたりしたものが「幼年期の終わり」とか「沈黙の艦隊」とか近年ではイオリア・シュヘンベルクのアレだったりするわけだな、きっと。
元祖ですな。
調べると続編『世界の支配者』のメカはなんと陸に、海に、海中に、そして・・・という超可変メカらしいのだ。
変形メカが主役ってこれが元祖なんじゃなかろうか。
「征服者ロビュール」はその続編と混ぜ合わせて映画にもなっています。
空飛ぶ戦闘艦(Master of the World)1961の予告編?
んで結局、征服者だの支配者だの言ってるけど「人類」を、というわけではないんですねー。
何をかというとそれは「自然」をなのです(自分解釈)。
自分としてはここら辺にキュンキュンくるのですよ。
人間はまだ自然を破壊なんてしてません。というか子宮の胎児が母体に害なすことがあっても母殺しとは滅多に言わんでしょう。
自然を破壊するも守るも、外側からでないと。
つまり、人類は早急に宇宙へ進出する必要があるってことですよね!(論理破綻)
しかし集英社文庫の表紙装画はかのメビウスなんだが、一角獣が描かれているのが謎でしょうがない。
そんなの出てこないと思うんだがなぁ。