2010年2月5日金曜日

お:オーバーロードの身の上知らず

地球外知性体の中で、人類の想像を絶するほどの高い知性と文明を持った存在を称して「オーバーロード」とかOTI(Over Terrestrial Intelligence)とかSFでは言われておるのだが、えてして何故か地球人類や文明にちょっかい出してきたり意味ありげなアイテムで自己主張してみたりすることが多い。

一般言語で語られるところによると「神」とかいうことになるであろうこれら超越種族たちは、人類種のレベルを引き上げようとしているのか黒歴史として葬り去ろうとしているのかただ単に生暖かい目で見守っているだけなのかは不明である。

がなんにせよオーバーロード自身が自分の身上をよりよく理解しているのかどうかなんて判ったもんじゃないんだし、目下のものからすればなんだか凄そうだけどついてけねーでも怒らせるのもマズいし利益があるならとりあえず追従しとくか的なノリですれ違い宇宙(そら)。

かようにオーバーロードとの付き合い方も多種多様であり、人類に対してはツンデレ路線でいくほうがいいのかなーと他者のことはよくわかっていても自らのことはよくわからないということ。



津田です。



スタートレックなんかでは肉体を必要としない精神エネルギーだけの超知性体とかよく出てきてはカーク船長に言いくるめられたりする感じですが気にしないでください。

クラーク「幼年期の終わり」がこのテーマの最たるもので、翻弄される人類はなすすべもないのだけれど、宇宙の旅シリーズ最終では意外にも反撃に転じる人類の姿も描かれているとか(読もうよ)。

あ、ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズのシャトナーカヴァーには言及しないでください。

ウィリアム・シャトナーの価値を問うな。

暗黒星雲賞月曜部門受賞デイヴィッド・ブリンの「知性化」シリーズはそのうち是非読まなくてはなりませんね。