上舞です。
テリー・ギリアム監督「Dr.パルナサスの鏡」を鑑賞。
というよりは残念ながらヒース・レジャーの遺作という印象の方が前面に出すぎていて、物語のバランスが崩れていることがこの作品の不幸だし、この作品を宣伝する者たちの罪であることよなぁ。
観終わった後、妙に「え、どうだったの」という一見難解な印象をいだいてしまったんだが、主人公はタイトルどおりちゃんとDr.パルナサスであり、彼と契約した悪魔の物語としてみればまぁしっくりくるはず。
これは誤読を誘う仕掛けでもあるのだろうが、事前の印象操作が著しいためにかなり損をしていることは否めないだろう。
脇役が豪華なために完全に食われてしまっているのだ。
そりゃジジィふたりが主役じゃ売るほうも売りにくいだろうとは思われるのだけれど。
博士と悪魔の(一方的な)ラヴなストーリーとしては「ファウスト」を思い起こされるし好きなテーマでもあるので見所も多いんだけれどねぇ。
あとスタッフロールにエイミー・ギリアムって名前があったんだが、娘さんで共同プロデューサーを務めたらしい。
なるほど。
まぁいってもテリー・ギリアムだしな!
「ドンキホーテを殺した男」には期待していますよDr.ギリアム(性懲りもなく)。