津田です。
「~へ」と「うっそり」の使い方が特徴的な冲方丁「マルドゥック・スクランブルThe First Compression 圧縮」を読み終わり「The Second Combustion 燃焼」へ突入したところ。
すごくオーソドックスなスタイルと読みやすい文体で好感が持てる。
解り易いストーリー・テリングでSFガジェットも無理なく収まっている感じだ。
よく醸されたサイバーパンクという趣もあって懐かしくも思える。
虹色に偏光するカメレオングラスとか涙出てきそうなほど。
2003年の作品で第24回日本SF大賞を受賞している。
そういえばゴンゾでアニメ化の話が中止になったことでも知られているよね。
現在は映画化の話が進行中らしいので、ちょっと楽しみでもあります。
まぁでもいってみればいわゆる昔の「魔法少女モノ」の対形と捕らえることも可能な構造かもしれない、とか考えたり。
あともうやはりというかすでにというかボギーな男は人間では務まらないということなのかもしれませんねリアリティや幻想という両方の意味合いにおいて。
そしてちょっと失敗だったかなーと思うのがDTB流星の双子を見る前には読んでおくべきだったということ。
小動物と少女のイメージがアニメに引きずられ過ぎてイカンイカン。
さて、これからアノうわさのシーンが大半を占めるという2巻目。
のんびり読みますよ。