津田です。
マイクル・コーニイ「ハローサマー、グッドバイ」は、あのサンリオだったんで長らく読めない状況だったんだけど去年めでたく河出文庫から新訳となったわけらしい。
1975年発表のこんな傑作がやっと復活したことは本当に喜ばしいかぎりだとつくづく思う。
青春恋愛小説でもあるんだがそれ以前に「SF」という冠詞が絶対条件として備わっており、これぞ「SF」という読後感を味わうことが出来る、と俺などが保証せざるとも枚挙にいとまない。
物語としての完成度もさることながら、これぞSFの醍醐味ってところを味わわせてくれるに相違ないだろう。
SFはイマイチ好きじゃねぇって人でも、小説が好きなら十二分に楽しめる、本当に丁寧に作りこまれてある作品なのだ。
光子企画さんの“書庫”から借りて呼んだのだが、これは改めて買わなくては(売り上げが上がらないと他のSFも訳されないだろうから)。
続篇“I Remember Pallahaxi”を何卒よろしくお願いいたします。
そして絶版(理由:サンリオ)「ブロントメク!」も読みたい。再販か新訳を願うものです。
「ブロントメク」(ブロントさんじゃありませんよ)とはコンピュータ制御の農耕機械のことらしい。
6つの月を持つ惑星アルカディアが舞台と聞いてはワクワクしないわけがないし。
「ハローサマー、グッドバイ」。
ウマい・・・美味いぜ!
贅沢に詰め込んでありながら素朴なこの味わいは、読後またすぐ読みたくなっちまうぜ。
しかし、こんな美味いもん人に薦めたくねぇという狭量の持ち主(フリーザー)なんで困るジレンマ。
どうでもいい感想:やっぱ役人はダメだわ(笑)