糟屋さんから借りてた桜坂洋「All You Need Is Kill」を読み終えたんだけど、これは良かったよ!
出だしあたりで大丈夫なのかな感はあったんだけど実にきちんとした戦争SF物語でありました、好みかそうでないかは別として。
神林長平推薦は伊達じゃなかったというところ。
津田です。
つうかいわゆるラノベ系というのは本当に振れ幅が大きすぎると改めて実感した。
出版社側の事情と責任ではあるのだろうが読み手にも問題があるのではないだろうか。
質の高い良いものが売れるとは必ずしも限らない市場経済ではあるが、生産者とは一番の理解ある消費者であり消費者とは一番の生産を左右する存在であることをそろそろ自覚してもいい頃だとは思うのだが。
また自戒にもなるが薦める側も問題があろうと思う。
つまりSFソムリエが不在なのだ。
人には薦めたいが薦められたものは読まない傾向に結構あるのではないだろうか俺はある。
SF離れで読者の高齢化が提示され久しいが、しかしながらそろそろ次のループに入るんじゃないかとも思っている。
新世代はまた同じようなことをも繰り返すのであろうが、ちょっとひとつくらいは先へ行って欲しいものだと思う。
模型専門店がたどった道筋をミニマムでテレビゲーム専門店がたどったのと同じ縮小路線を、たどらないように。
まぁいっそつぶれてしまったほうが清々しいやと思わんことも無きにしも非ずなのだが。