2009年9月28日月曜日

戦争と創作

最後の竜に会うには、最初の竜に会う必要がある。



津田です。



ギャビン・ライアル「深夜プラス1」を地元にて購入。

しかしこの表紙は一体?

期間限定カバーって・・・しかも恥ずかしい煽り文句の数々。

こういうのは帯でしてくださいよ早川さん。




ハヤカワ・ミステリ文庫のジャンル的には冒険小説といった位置づけになるみたいです。

うわさに違わず名作。

以前から自説で「ネタバレしても面白さに変わりなく、再読に耐えうる物語が良質のものだ」と語っているが、まさに解説の田中光二の書いてる通り。

今後手放せない一冊になってしまったことは間違いないだろう。

しかし主人公の一時の相棒となるハーヴェイ・ロヴェルが人気らしいのが解せん。

ルイス・ケインの方に肩入れしてしまうと思うんだが。


それはさておき「戦争」ってもなぁ「創作」に著しく影響を与えているものなんだなぁと今更ながら強く感じた。

良いとか悪いとかは別にして、ただ本当に顕著に影響下にあり続けるものなのだと。


殺すのも殺されるのも真っ平ごめんな俺としては、戦争なんて一端も関わりたくは無い。

だが関わりが厳然として存在し続けていることを、無視するほど命知らずではない。


希薄になってゆく世代には、漠然とした危険を感じることも、否定できないのだ。