未来を想像したとき、もしそれが気に入らない場合は新しく創造しよう。
津田です。
◎脳波などによる遠隔操作
国際電気通信基礎技術研究所(ATR)とホンダなどの研究チームが、頭の中で動作をイメージすることで人型ロボットの手足などを動かす実験に成功したようですね。
脳の特定領域で変化する血流や脳波をヘルメット状の装置で読み取り、その信号を無線でロボットに伝達する仕組みらしい。
ホンダの二足歩行ロボットご存知ASIMOを使い、イメージ通りに手足を動かした動作精度は90%に上ったとのこと(欧米での成功率は60%台)。
今回の成果は両腕や足の上げ下げ、話す時の舌の動きをイメージして発声させたことだけらしいんですが。
脳の動きに反応してASIMOが動くまで7秒ほどかかり、読み取り装置は重さ300kgで小型タンスなみの大きさ。
まだまだ基礎実験の段階でしょうが、携帯可能な読み取り装置の開発も目指すようです。
サイコミュですよね~
◎強化人工筋肉
生体と比べて30倍強力な人工筋肉がカーボン・ナノチューブを使用して開発される。
「生体筋肉に比べ、単位面積当たり約30倍の力を発揮することが可能だ」と、テキサス大学ダラス校ナノテク研究所責任者Baughman氏は話しているようです。
「この、おそらくはいまだかつてないレベルの異方性(方向に依存する物理的性質)は、ある方向にはダイアモンドのような性質を示し、また別の方向にはゴムのような性質を示すという感じに近い」と、ブリティッシュ・コロンビア大学素材科学者John Madden氏は付随論評の中で述べている。
Baughman氏によると、生体筋肉の収縮率は1秒当たり最大10%。
これに比べ同氏開発のナノチューブ素材は1秒当たり4万%の収縮率を誇る。
このナノチューブ素材は、液体窒素沸点:マイナス196℃から鉄融点:1538℃まで、幅広い温度下でその性質を保持。
Baughman氏は、この素材の最初の用途について、太陽電池の保護材になる可能性が高いと述べた。
ナノチューブが電気を通し、感光に最適な配列を作るよう素早く形状を変えられるためだ、とか。
超軽量で極めて高強度の円筒状分子:カーボン・ナノチューブは1990年代初めに研究が始まって以来、魅力的な素材であり続けているのですが、大量生産が困難なことから商業的用途の開発は遅れています。
それでもカーボン・ナノチューブはすでに自転車の部品や航空機の試作機、防弾服、トランジスタなどに使用され、将来的には宇宙エレベーターの建材のひとつとしては最有力候補です。
そういえば、その製法が現代には伝わっていない歴史的刀剣素材ダマスカス鋼からも、独ドレスデン工科大学ピーター・ポーフラー博士の研究グループによる調査で、カーボン・ナノチューブ構造が発見されているらしいですね。
カーボン・ナノチューブ、万能素材過ぎて笑いが出るっすよ。
さあ、どんな未来を思い描こうかな!