排煙で転死
津田です。
糟谷さんに(確か)借りてた飛浩隆「グラン・ヴァカンス 廃園の天使Ⅰ」をようやく読み終えり。
いやーイヤ~なお話ですな。
ま、美しくもあるのも確かであり、それは人間が一人も出てこないってとこもあるんだろうけど、どちらかといえばファンタジーに近しい作風といえるかな。
キレイなエログロっていう相反するであろうイメージを現出させているのは普遍性がある。
廃れた仮想空間リゾートが舞台でその崩壊する様が描かれるわけであるが、スマン、なぜか8時だョ!全員集合が想起されてしまいまった。
だってドリフト・グラス (〈流れ硝視〉) だぜ?
もうリゾートが崩壊していく様子なんか盆回りが脳内で流れっぱなし(台無し)。
これを田中啓文効果と名付けようおいやめろ。
Ⅰってぐらいだから続きもあって、次巻は「ラギッド・ガール」っていう短編集らしい。前日譚などが語られるらしいので、どれだけSF度が高まるのか(あるいはそうでないのか)気になるところ。
構想は三部作らしいんですが二作目長編「空の園丁」はまだまだ先になりそうかな。
アレですね、ウサギのシチューが重要なキーポイントになるわけですが、死中に活を求めるってまさにこのことかなって(区界戦慄)。