コンタクトよりメガネ派北方。
最初ウィリアム・シャトナーの小説でもある電脳麻薬ハンターの映像作品「サイバー・ドラック/テクフォー」(1994年)かなーと思ってたんだが違った。
「ザ・コンタクト」って作品が件の映画なんだけど・・・実に怪しい。
シャトナーの吹き替えが矢島正明なのが救いといえば救い。
パッケージを開けてビックリ、解説書の類は全く無く、パッケージの写真が青一色で印刷されてるDVD板が一枚収まったきり。
パッケージ構図もセーガンのコンタクトを意識してないという方が難しい感じだし、怪しげに映っているエイリアンと思われる造形物は本編には出てきません。原題もコンタクトじゃなく“THE VISITOR”だしさ。日本語版スタッフの悪ノリなのかな。
さて
あらすじ
難病に冒され残り半年の命と告げられた少女とそのボーイフレンドが、傷心の旅の途中に訪れた「グルーム・レイク」。しかし、そこはロズウェル、エリア51と並ぶUFO目撃多発地帯だった。
んでシャトナーはそこの政府施設秘密基地の司令官といった役どころ。
実際は事件に巻き込まれたカップルが主人公といったつくりなんだけどね。
以下はネタバレになるけど誰も見ないよね。
グルーム・レイクには本当にUFOが墜落しててその残骸を調査解析、飛行できるように再建造している政府機関があり、実際に飛行テストも繰り返されていたんだけど、さらにそこの司令官(シャトナー)と科学者の一部は異星人(知性体)とのコンタクトにも実は成功してたんだよね。
この弱っている異星人をUFOで宇宙に帰す為の作戦を遂行していたのがシャトナーってわけ。
まぁよくある話でありどこからどう見ても立派なB級映画なんだけど、騒動に巻き込まれて異星人と接触、対話(笑)することになる不治の病に冒された少女、彼女が異星人の意識を通して宇宙の真理を悟り、死への恐怖を克服、受け入れていくというくだりは大変良かったと思う。
普通ここは未知のテクノロジーとか神秘パッワーとかで病気が治ったりするもんだけど、さすがはカーク船長ことウィリアム・シャトナーであろうか。スタトレっぽい感じだ。
死を肯定的に受け入れるって演出はこういう映画ではなかなか見られないと思うので感心した。
ウィリアム・シャトナー主演といえば「暴走パニック超特急」(原題:DISASTER ON THE COASTLINER)をまた見てみたいなぁ。