上舞です。
ハヤカワ文庫と徳間文庫なんで体裁が違うしハヤカワはカバーを付けてくださいと言う客は店員を困らせてしまうというトールサイズなのでなんだかちぐはぐ、学生の頃だったら気になっただろうが。
でも新版(判)には神林長平が解説を書いているので購入の原動力になったことは確かだ。
山田正紀は日本SF第一世代に続く第二世代と呼ばれるうちのひとりで著書も多く、星雲賞(4回)・日本SF大賞・本格ミステリ大賞・日本推理作家協会賞などを受賞、日本SF界の誇る重鎮であるが残念ながらあまり読んでないのでぼちぼち読みたいところ。
でも印象に強く残っている作品があって、これは中央図書館に置いてあったハードカバーを何気なく手に取ったら最後まで立ち読みしてしまったというもの(借りて落ち着いて読めよ)。
「ジャグラー」という作品である。
なんと主役はジャグラーと呼ばれるアメコミのヒーローである。
まぁ流し読みだったんで詳細はよく憶えていないのだが、逆におどろおどろしくも凄まじいイメージだったという印象は鮮明に記憶されているので、いつか入手して再読したいものです。
あと読みたいのはよくネタにする「宇宙犬ビーグル号の冒険」。
なかなかSFネタでも少ない“嗅覚”にも焦点をあてた〈においコンピュータ〉というのも出てきて、さすが「想像できないことを想像する」という代名詞は伊達じゃないですよ。
確かSFマガジン掲載時に一回読んだ記憶があるのだが定かではない。
犬SF、ペットSFとしてもいつか入手したい一品。
あとは「宝石泥棒」ですかね。
イマイチそのイメージがつかみとりにくい山田正紀という作家像、処女作「神狩り」でその一端を垣間見れるのでしょうか。
あ、「イノセンス After the Long Goodbye」というノベライズというか前日譚みたいなものも書いているようなので、犬好きなのかな。
犬で思い出したけど「宇宙犬作戦」、北九州でも放送されるといいなぁ(全然関係ない)。