「エーテル」とは、19世紀頃までの物理学で用語で「光が伝播するための媒質」を表す語であり、いろいろあって現在「物理学理論」としては廃れている。
だがSFの世界では20世紀に入ってからがエーテルの真骨頂。
おなじみ“ドク”のレンズマンシリーズ宇宙などにはエーテルが満ち満ちており、エーテルに何らかの干渉を行うことで超光速航法を可能にした宇宙空間を「サブエーテル」とも呼称し、相対性理論などどこ吹く風。
ファンタジー世界などでは魔力がわりのガジェットとして登場する事例にも事欠かない。
このことから、実際にはそれが存在しない方が現象がうまく説明できるため否定されたものであっても、なにかを動かす力は常に確かに存在している、ということ。
津田です。
21世紀になってもみんなエーテル大好きだよね(みんな禁止)。
結果的にアインシュタインの相対性理論がエーテルに止めを刺したと言っていいと思うんだが、真空であっても空間には重力場や電磁場が存在するから、こうした空間を「エーテル」と呼べばいいんじゃね?とアインシュタインは提唱したとかしないとか、知らんけど。
ダークマターとかダークエネルギーの概念が提起された時とかすわ、現代によみがえったエーテルか!とか思ったよね。
コンピューターネットワーク規格のひとつで、ローカルエリアネットワーク(LAN)の主に物理的な技術規格の名称が、この『エーテル』から採用されており「イーサネット」と呼称され、世界的に広く普及していますが、インターネット世界は夢のエーテル宇宙の具現化なのかもしれませんね。