integral自体も「全体、総体、不可欠な、完全な」などを意味するようなんでまぁ同じような意味合いかな。
数学用語で「積分」を意味し、「整数」を意味するintegerの派生語らしい。
インテジャーモデルですな(「膚の下」)。
まぁそんなことは関係ないんだけどねカッコインテグラ!(マイケル・J・フォックス)
(気持ちインテグラ、めちゃインテグラ、調子インテグラなんてバリエーションもあった)
津田です。
てなわけでニーヴン「インテグラル・ツリー」読み終えた。
コレが現在入手しづらい現状かなり残念に思う(がまぁ売れんだろうから)。
この荒唐無稽な世界なんだが、ヴォイジャー1号の土星フライバイのデータから着想の一端を得て構成されており、一見ファンタジー的冒険活劇にも見えるが確固たるハードSFである。
しかも読みやすい(←ずっと読めなかったくせに)。
こうなると続編の「スモーク・リング」も読みたいですね~是非とも。
作品の主な舞台となる自由落下空間中に浮遊して成長する巨木インテグラル・ツリーなんだが、似た感じのアイディアを持ってる人もいる。
そう、あのどう見ても先進宇宙文明からの使者っぽい風貌を持つフリーマン・ダイソンさんの「ダイソン・ツリー」である。
彗星上で成長可能な植物により、太陽エネルギーと彗星資源を利用し宇宙空間中でも大気を生産、外部太陽系に人類の自給自足の居住地を提供可能とする主張である。
さすがはダイソン球なんて超絶構造体を提唱する理論物理学者かつ宇宙物理学者、フリーマンに過ぎる。
「宇宙をかき乱すべきか ダイソン自伝」はいつかは読みたい一冊であるよ、ご健在のうちに。
ラリイ・ニーヴンはNippon2007ワールドコンにも来てて、赤ら顔の好々爺って感じだったですよ。
ファンタジー作家としても、初めて魔力をエネルギー源“マナ”というロジカルな現象として取り扱ったことでも知られています。
ダイソンもニーヴンも絶大かつ圧倒的影響力を、後の様々なジャンルの創作物に与えてい続けているのですね~。