2010年1月27日水曜日

世紀末コネクション

クリムト・ザ・キッスってスタンド名みたいだ。



上舞です。



ザ・キッスは来てないんだけどさ。

というわけで「ウィーン・ミュージアム所蔵 クリムト、シーレ ウィーン世紀末展」と「パリを彩った画家たちロートレック・コネクション」を鑑賞に行ってきましたよ。

どちらの展示もその当時の時代の流れを感じさせ、世紀末の伝統と革新とがない交ぜに存在している様子を興味深く目にすることができました。

クリムト作品の今回の目玉は「パラス・アテネ」。右手上の人物はレコアではありませんよ(女神ニケ像)。

伝統主義者らを否定するウィーン分離派の旗頭として、相応しい迫力と侮蔑の戦女神であります。

←でも絵葉書は「愛」を買った。

この絵にも見ることが出来るのですが、今展示で特に印象深かったのが、額縁の存在でした。

絢爛豪華に縁取りされた額はその絵画とあいまって、さらに鑑賞者にその魅力をいや増させるものであります。

たかが額縁とは侮れない作品との調和にも、目を奪われることは間違いないでしょう。

ここらへんは美術館に行かなければ味わうことが難しい点であるので、足を運ばれた際に注視するとより楽しめるかと。

枠組みにだって意味があるのだ。

しかし帰ってからベネディクト・タッシェン出版社のクリムトを紐解くと、デッサンエロスぎグスタフさん。

「クリムトは女性とその描写を大変好んだので、<中略>女どうしの愛をテーマにすることもためらわなかった。男を描くときは、題材の性質上やむを得ず、厭々ながらという様子である。」

とか見てきたかのようにコメントされてて吹き出さざるを得ない。

いつの時代もエロが原動力なんだなぁ。


同時代のエゴン・シーレは対照的に自画像を数多く描いたことでも知られている。

展示ではデッサンも見ることが出来るのだが、ポーズがなんかジョジョっぽいぜ(逆だ逆)。

右の絵葉書を購入したのだがコレは展示されていない、残念。

痛々しさのエロスであろう。

未成年者誘拐並びにわいせつ図画を未成年者に見せた罪で24日間拘留され、シーレ自身は家出少女を2晩ほどかくまったのみで何らやましいことはないと言っているらしい。

これなんてエロ漫画?町田ひらく?

そしてロートレック。http://kmma.jp/paris_sp/paris_sp.html

「アンバサドゥールのアリスティド・ブリュアン」など多くのポスター絵画を手掛け、芸術の域にまで高めた功績で知られるアンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックは、モンマルトルに栄えた「ムーラン・ルージュ」をはじめとしたダンスホール、酒場、カフェなどに入り浸り、多くの芸術家と交流があった小さな大芸術家。

ポスターは色あせているものの、その大胆な構図や動的表現は日本美術に深い影響を受けていることを感じさせます。

ショップには当時の色合いを再現した複製画(ジクレ)も販売されているので、パリ歓楽街を彩ったであろう華やかさも想像できるのではないでしょうか。

でも買ったのはテオフィル・アレクサンドル・スタンランの黒猫(ル・シャ・ノワール)。

ポスターだからバリエーションが多いらしい。






世紀末ウィーン及びパリの絵画を駆け足で見てきたわけですが、特色のひとつにジャポニズムへの言及が共通して挙げられていました。

浮世絵や春画などに強い影響を受けた様々な作品群が、時代を経て日本人漫画家やアニメーターに影響を与えているであろうと考察される点は、好ましい循環とでも言うべき進化多様性の環なのかなぁと、考えながら現在は今だ世紀末の最中だと思うのでありました電車を乗り過ごしながら。



ついでにガンバライド初めて見てきた。

対戦相手 前衛:ゼクロス 後衛:ストロンガー

こちらは前衛:電王ソードフォーム、後衛は、カード読み込ませなければディケイドが使えるとあったんでディケイド。

見事勝ち。

出てたカードは仮面ライダーアクセル。誰これ。

ベルトの所にハンドルがあるんだな。

電人ザボーガーみたいにバイクに変形する人らしいがそれって仮面ライダーじゃなくて仮面バイクだよねー。

Wが乗るのかな(腐女子的な意味で)。

スーパーレアらしいので、良い子のお友達にはスマンかったかもしれん。