2009年5月15日金曜日

ウオッチナインの春ちゃんを愛す

大人気ですよね、春ちゃん。



上舞です。




『黒龍とお茶を』 Tea with the Black Dragon

R・A・マカヴォイ (1983年) 著

黒丸尚 訳:ハヤカワ文庫FT(1988年)

1983年:ネビュラ賞受賞

1984年:ヒューゴー賞、ローカス賞、世界幻想文学大賞受賞

1984年:ジョン・W・キャンベル新人賞受賞

表紙絵が素敵ですよ。(加藤洋之&後藤啓介)

でもこれから想像されるようなハイ・ファンタジーではありません。

ミステリの要素が強いですかね。

モダン・ファンタジイというのでしょうか。


簡単粗筋

娘リズの窮状を救うため、ニューヨークからサン・フランシスコへやって来た母親のマーサ。

だが、リズは行方不明。

娘を捜すマーサの前に一人の中国人が現われた。

名をメイランド・ロングというこの浅黒い痩せた初老の男、自分は太古の龍の化身だと言うのだが・・・


カッコいい中国人はフィクションの中にしかいないかもしれない説。
まぁファンタジーですし。

初老のカップルが主役ってのも珍しいですかね。

マーサはたしか50歳くらい。黒龍のロングさんは達磨大師と会ったことがあるくらい。

全然違うんですけどなんとなく『こちらブルームーン探偵社』のマディ&デイブが思い起こされましたよ。


作中でも言及されていたと思うんですが、なんだか龍って猫っぽいですよね。





『黒龍とお茶を』の続編、Twisting the rope (1986年)が未訳なのは残念です。