津田です。
最近ではフカヤ天神店が撤退、アトム小倉店が閉店(引野本店へ吸収)、ホビーショップハンズは閉店前のような商品数、ヤマジョウ ホビーショップはよく知らんけどアルバイト求人がハロワにあった(現在の従業員が女性一人になってたんだけど・・・)。
そもそも昔ながらのおもちゃ屋が壊滅状態にある小倉駅前。
これも時代の流れ、結局ニーズが無かったということを如実にあらわしています。
流通が大幅に改善された現代において、問屋の存在意義はすでに無く、店舗すら必要ないということを北九州在住人は身をもって示しているといえましょう。
今後店舗が生き残るにはピンポイントに狭い専門分野に特化するか、超大規模な問屋型店舗にするかの二択しかないようにも思えます。
そんな北九州の模型店(おもちゃ屋)事情なのですが、場所が違えばまだ昔ながらのおもちゃやさんが残っているところもあるのですなぁ。
東京都府中市駅前にあるおもちゃ屋「みのる屋 がん具」さんにを訪れる機会に恵まれました。
『20世紀少年』などで知られる漫画家の浦沢直樹さんは、子供の頃にみのる屋に通っていたようです。
生まれ育った府中の街を歩き、みのる屋をたずねる様子はNHK『プロフェッショナル仕事の流儀』で放映されたらしいです(見てないけど)。
プラモデルはもちろん、カードゲームや昔懐かしい素朴なおもちゃから、キャラクター ものやフィギュア、模造刀剣に至るまで、店内所狭しと新旧問わない商品群が積み上げられ吊り下げられている様は、圧巻。
時が混在しているような、妙な味わい深い感覚を味わうことができました。
しかし商品的になにがあったかと尋ねられれば、実は特に見るべきものはなにもないのです。
珍しい商品はネットオークションに、安い商品ならトイザらスにあります。
だが「みのる屋」には50年以上継続しているという歴史的雰囲気、そしてその場所が今も続いているところにしかない確かな匂いの記憶に触れることが可能なのです。
そして何も成し得なかった自身のしこりは、今も訪れる子供たちやアトムの子供たちのざわめき絶えないその店の賑わいに触れることでわずかに軽減され、
そこにはただ、そこはかとない懐かしさを感じ
安堵することができるのでした。