科学的には否定された地球空洞説ではあるが、それでも夢とロマンは今だ潰えない。
否定されてなお魅力的でいられること。また新しい輝きを得ること。
Center of the 北方。
昔の人は様々な地球像、いうなれば世界観を構築したわけであるが、天動説や地球平面説と並び近年でもその存在感を失っていないのが『地球空洞説』だ。
神話世界における地獄、冥府、メイド冥土などの地下世界という概念からの連想であろうことは想像に難くない。
ファンタジーなどにおいては十分現役で通用するアイディアだろう。
変わったところでは「凹面の地球」という、中でも一風変わったアイディアも見受けられる。
よく考えるなぁ。
少しSF的に考察範囲を広げれば、このアイディアはフリーマン・ダイソンが提唱した「ダイソン球」にかなり近い考えであるともいえよう。
ニーヴンの『リングワールド』とか亜種だよね。
巨大な円筒形の構造物世界が出てくる羅門祐人さん(福岡県出身らしい)の小説『自航惑星ガデュリン』のシリーズとか知識として知ってるだけなんですが、実際どうだったのかな。
「ディガンの魔石」とか。
あと、地下に行くんじゃないけど「戦闘妖精雪風」シリーズの南極超空間通路はこの説がイメージソースのひとつになってると思うんだけどなぁ。
とまぁ現代でも宇宙像を構築するにあたっては「超弦理論」を宇宙論へ応用したりして、様々な宇宙の姿を思い描いているところは、ほんとよく考えるなぁと感心することしきり。
今後、我々はどんな楽しい世界を想い描いてゆくのでしょうね!