戦争だけはしてはならない
しかし戦争をするのなら勝たなければ嘘だと
(実話)
津田です。
そんなこんなで『劇場版 仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVE』を観ました。
TV版とは完全なパラレルの関係にあるかと思いきや、なんと繋がっているようにも捉えられるという結構凝った構成。
前日譚的歴史改変モノでしたよ。
SF考証的には難ありなんでしょうがでもがんばった!
以下脳内補完付きで軌道エレベータを中心に見ていきます。
1999年、地球(たぶん太平洋上)に衝突した巨大隕石は海の大半を蒸発させてしまいます。
おぉ、郵政遊星爆弾。
神林作品群にも似たようなシチュがあるしジャック・ヴァンスの「終末期の赤い地球」からこのかた荒廃する赤茶けた地球はデフォでありますよね。
映像では、それは全生物が死んじゃうよぅ~なレベル(笑)に見えちゃうんですが。
東京タワーが折れ曲がっただけですんでるのは東京タワーが凄いからです。
でこの隕石から地球外生命体がわんさか出てきて、生き残った人類はZECTという対エイリアン組織を立ててマスクドライダーシステムを開発、これに対処してるわけ。
ZECTが世界を牛耳っている形ですね。
まぁ独裁的組織に反発者も出てきてドンパチ(ライダーバトル)なんですが。
いったい軌道エレベータはどう絡んで?と思ってみていると、どうやらZECTには巨大彗星を引き寄せて莫大な水を獲得、支配権をより強めようという「天空の梯子計画」とやらがあるようです。
どうやっていつのまにという点はスルーしてください、すでにエレベータは用意されています。
隕石衝突の結果、地軸が傾いて日本が赤道上付近に位置すると俺的強引解釈。
←立ち乗り・・・
なんだかんだで宇宙へ。しかし・・・立って乗るのはあまりにも無いだろ。ここだけはもっとどうにかできなかったんだろうか。一番しょぼさが際立っていた。
どのように彗星を引き寄せるかっていうと、ライダーの変身技術にも使われているクロックアップという装置があるわけなんだが、これの巨大版が軌道ステーションにあってライダーのベルトとの連動で操作して空間捻じ曲げて引き寄せる・・・らしい。
クロックアップって単なる加速装置なんじゃぁと思い調べたんですが、どうやらタキオン粒子収束放出装置のようで。
もう、なんか万能すぎますがこの世界のミノフスキーマジックということにしておこう。
なので宇宙空間バトルでもクロックアップすれば重力があるような闘い、余裕でした!
←北海道と樺太が見える
そして崩壊!(軌道ステーション一部部分だけ、と思う)
君はどこに落ちたい?
バイクを持っていかなかったら即死だったぜ!
そして最後の闘い、再び宇宙へ!
なんだかんだでかなり楽しめました。
日常パートが平和すぎるのに違和感があったり難癖はいくらでも付けられるのですが、
様々な制約がある中でストーリーはまとまりがよく、秀逸です。
実写映画で軌道エレベータを登場させるという世界初の快挙を成し遂げた、といっていいと思います。
いつか本物の軌道エレベータに乗れる日が来るのだろうか、期待しています。
ではまた。
Hyper clock up!