2009年4月14日火曜日

それは名も無き人々の僅かばかりの良心である

誰が見張りを見張るのか?

映画『ウォッチメン』は良くも悪くもアメリカのスーパーヒーロー観を如実に表現した作品だと感じた。




DR.北方。



SFとしてもミステリとしても良い意味で非常にテンプレートをなぞった堅実な作りとなっており、3時間を感じさせない魅力的な映画となっている。

が、テーマがテーマだけに後味の悪い思いをするであろうなぁということはやはり予想通り。

ネタバレだが、ガンダムOOと同じく外圧による世界統一という試みをネタにしている。


語り部で狂言回し的役割のロールシャッハが一番人気らしいのはXメンにおけるウルヴァリンの位置づけだからだろう。

みんなダーティさん好きね。

服装にアイデンティティがあるスタイルのようで、帽子に対して固執系。

トレンチコートの肩ベルトが千切れているのが印象に残っていたが、これは漫画設定に忠実のようだ。

このように細部にも楽しめる点が多い。

コミック作品の良質な映画化に成功しているのではないだろうか、と思わせる。

冷戦時代の歴史を復習しているとさらに興味深く鑑賞できるだろう。




アメリカンなヒーローはやはり自警団的視点から、という点を再認識。

アメリカはやはり歴史の浅い国なんだなぁ。

レッドさんが守っている日本(神奈川県川崎市)は今日も平和だ、たぶん。