2009年4月16日木曜日

は:反物質から天地創る

対消滅はエネルギー変換率が100%に近く莫大なエネルギーが得られるが、

反物質生成にも同じくらいかそれ以上のエネルギーがかかるのでこの点では意味があまりなく、

莫大な効果を得るためにはそれ以上に莫大な投資が必要なのだということ




津田です。





『天使と悪魔』もそろそろ劇場公開ですね。粒子加速器とかたくさんでてこないかな。


昨年ノーベル物理学賞を受賞した小林・益川理論も、「宇宙が出来たとき(ビッグバン)正・反両物質は同じだけ出来たと思うんだけど現在の宇宙には反物質が少ないのはなんでなんだぜ?」

という疑問解決の糸口となる「反物質の寿命がわずかに短かったんじゃね?」(CP対称性の破れ)を証明するものであったよね(不確か)。



SFでは宇宙船の推進機関などとして超メジャーな物質と反物質の対消滅ですが、身近なところでもコンピュータ断層撮影の一種:ポジトロン断層法(positron emission tomography)PETに利用されています。

人体に陽電子放出核種入りトレーサーを投与、体内で崩壊後1個の陽電子(反粒子ね)を放出。

放出された陽電子は人体中の(たぶん水分子の)電子と対消滅し、光子(ガンマ線?まぁエネルギーね)が放出される(消滅放射線)。

これを検出してコンピュータ断層画像処理を行うものらしいですよ。

非破壊検査としてはX線CTがまだまだ主流でしょうけど、単一光子放射断層撮影 (SPECT)や核磁気共鳴画像法 (MRI)と共にポジトロン断層法(PET)もかなり有用なもののようです。


幸いまだこれらの装置にお世話になったことはありませんが、MRIはかなり身近になりましたよね。

病院でお年寄りが「今日は芋洗いが・・・」とつぶやいていて、院内が込み合っていることを言っているのかと思いきや

MRIのことだった

というネタもありましたねぇ。