春は別れの季節、
というわけでもないんですが日本SF映画においていろんな意味で、記念碑的な作品「さよならジュピター」について。
津田です。
今思えば当時よく観に行きましたよ、保護者同伴で。
いろいろ批評されている映画ではありますが、全くそのとおりである映画なんですが。
俺にとっては意義のある作品です。
今、予告動画を見たんですが・・・思い出補正がかなりかかっていたことは認めざるを得ません。
近く本編を観返したいんですが、怖いですねある意味そこらのホラー映画より。
しかしながら当時は無知だからこそなのか、本当に素直に凄いな!と感じ入ったものです。
小松左京さんその人の熱量があの頃の俺には伝わっていたのだろうなぁと、思えるのです。
小説ももちろん読みましたが、こちらは文句なく今でもお勧めできるものだと覚えています(がちょっと心配、読み直そう)。
映画の失敗をなんとなく思うままに列挙してみますと、
・小松左京さんはSF映画製作に関しては手馴れてなかった。
・製作者サイドだけには解っているものの、観客を理解させようというというところまでには至らなかった。
・ノウハウがないまま特撮技術(SFX)にこだわったため、労多くして結果が伴わなかった。
・SF映画に対する出演者の演技や演出の未熟さ。
・未来が舞台にもかかわらず古臭い日常や、現代とほぼ変化のない風俗描写。
・壮大なストーリーがダイジェスト版になってしまっていること。
などがあげられるでしょうか。
しかしふと思い至ったのですが、これらの批評と伴う感情は、次回最終回らしいガンダム00を見ていて感じるそれと、なぜか近しいものに感じられるのです。
このことは本編を観終わった後にでも改めて考えてみたいところ。
日付のない墓標に参るのは、まだずいぶん先のことになりそうです。