ジュヴナイルはこうでなくっちゃァ。
津田です。
1950年、第二次世界大戦終結の5年後にハル・クレメントによって発表された。
ウルトラマンの登場理由に絶大な影響を与えたであろうと思われる作品のひとつ。
すなわち
- 宇宙から犯罪者を追って地球に来た。
- 宇宙人との共生、それによる(ウルトラマンほどではなく若干だが)超人的能力の獲得。
- 共生先の宿主の地球人に正体を明かし、協力して犯罪者追跡を行う。
この状況をおそらく最初に設定して作り上げられたSF小説であろう。
後の作品に与えた影響は計り知れない。
またSFとしてだけではなく、優れたミステリ、推理小説としても読むことができるだろう。
写真は「星からきた探偵」の底本である「20億の針」とその続編「一千億の針」。
このタイトルで同一作品とは一見わからないけどなんとなくティンときた!俺の直感えらいぞ。
これの邦題には他に「宇宙人デカ」ってのもあるらしいんですが安永航一郎っぽいな。
で作中、凶悪犯罪者は「ホシ」。探偵は「デカ」(~針では警察官「捕り手」)って名前になってます。
洒落た訳ですよね~
知的生命体のデカさんはホントに知的なイメージですよ、アメーバ状ですが。
宿主の地球人の、本当はデカのほうが犯罪者なのではないのかという疑いや葛藤もしっかりと描かれており、完成度は非常に高い古典でありながら現代でも十分に楽しめる名作中の名作です。
ところで、月刊コミックフラッパーで連載している「70億の針」(著:多田乃 伸明)ってのを発見してしまいましたよ。
明日探してくる!