上舞です。
昔、光合成の事を授業で習っていた時、とある男子が「先生、植物人間も光合成するんですか」と質問していた、という逸話を思い出しましたよ。
子供って無邪気だなぁ。
それはさておき、海外『インディペンデント』紙中記事によると、トマトやポテトも食虫植物の仲間だったということがキューガーデン(英国王立植物園)の研究者らによって明らかにされたようです。
肉食性植物ということでベジタリアン涙目な話なのかな。
研究者たちがチャールズ・ダーウィン生誕200年祭を祝して食虫植物の査定を行ったところ、現在知られている食虫植物約650種類に、あと325種類ほど付け加えられ約50%増になるとのこと。
つまり嚢状葉植物やハエジゴクは解り易い殺虫構造をもってるけど、他の植物は受動的な手段で普通の食餌を補う手段を採っているらしいんですよ。
ポテトやトマトが持つねばねばしたヒゲで虫などを捕らえ、その死骸が徐々に腐敗し栄養分が地面にしたたり落ちてそれが根に吸収されるというプロセスになっていると考えられているようです。
南アフリカのムシトリノキもハエがくっつくねばねばした葉をもっているけどハエを消化する手段をもっていない。
そのハエを食べる昆虫が地面に落とすフンから栄養分を引き出すという構造と、似ているということらしい。
回りくどいですな。
研究者曰く、多くのタイプの被子植物(開花植物)はある程度の殺虫活動に従事していて、「原-殺虫植物」と言えるのかもしれません。とのこと。
「トリフィド時代」とか「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」とかがすぐ思い起こされますが、やっぱり「アタック・オブ・ザ・キラートマト」に軍配が上がるだろう(なんの?)。
日本では「グリーン・レクイエム」とか「観用少女(プランツ・ドール)」とかお美しいのにね。
植物を題材としたSFをもっと読んでみたいなぁ。
最も地球環境に改変を与えた生物であるのだからね。
「人間の意識や知性は植物が生み出したもので、これらを生じさせるヒトという動物種族は植物相の意識機関であるということができる」 -ナサンジェル・ワーグラム-