2009年12月7日月曜日

月の子供たち

ドイツでは月は男性、太陽は女性だという。



プロメテウス北方。



君君に薦められてた「アイドルマスター XENOGLOSSIA」を観終わったんだが、これが異常に面白かった。

THE IDOLM@STERはアーケード版しかプレイしたことないんだけど、ゲームとして非常に斬新な点が数多く見受けれた名作であったことは、後の展開を見れば片鱗をうかがい知ることもできるだろう。

アニメ自体はゲーム設定を直接アニメにしたものではなく、一種のスターシステムを採用したものになっており、声優が全く違うしキャラクターデザインも若干変更されている。

何より「アイドル」「マスター」の語義自体を変更という実に思い切ったつくりになっている。

一部では黒歴史扱いされているというこの作品、だがタイアップ作品というただそれだけの理由で黙殺するには惜しい、実に惜しい正統派ロボットアニメであることは間違いなく、自信を持って太鼓判を押してもいいほどだ。

この作品が冷遇されているのはキャラ設定の変更具合が対象者には換骨奪胎と受け止められなかった点にあるのではないだろうか。

スターシステムとしていい具合に変更されていると思うのだが、ジャイアントロボ(OVA)とかマリンエクスプレス具合が嫌いならダメだろうな(わかりにくい例え)。

SF設定には詰めが甘く感情の流れに一部難があったりと描かれ方が弱いところも見受けられるが、ハッタリは効いておりヒキもウマい。

なにより乗り込み型ロボットと少女の恋愛という一種馬鹿馬鹿しい物語を真面目に描き切ったことは評価に値する。

あとロボットデザインもなかなか類を見ない思い切った人型を外したもので、高感度が高い。

幸い主役メカのプロメテウス01インベルだけは寿屋から模型が出ているので買ってこなきゃ(まだあるのか)。

タイトルのXENOGLOSSIAってなんだろと調べるとxenoglossy(真性異言)と呼ばれる「知らないはずの言語を話す現象」からきているみたいだ。

ちょっとオカルトちっくだがいいネーミングだと思う。

ネーミングで言えば、モンデンキント、トゥリアビータ、アウリンはミヒャエル・エンデの「はてしない物語」から、五体のロボiDOLのインベル、ネーブラ、ヌービアム、テンペスタース、ヒエムスは月の地名からそれぞれ取られているらしい。


月が崩壊した未来の地球に、オービタルリングから降り注ぐ隕石を大気圏外で破砕する隕石除去人型重機「iDOL」と操縦する少女達の物語。

アイマス補正があるにしても、実に掘り出し物でした。

自分もiDOLになりてぇ~

アイマスは伊織派でこ。

●REC