2010年12月27日月曜日

ガラスの地球を救え!

のためだけに河出文庫の「NOVA 1---書き下ろし日本SFコレクション」を買ったよ。



津田です。



ま他にも伊藤計劃、円城塔、北野 勇作、小林泰三、斉藤直子、田中哲弥、田中啓文、飛浩隆、藤田雅矢、牧野修、山本弘とかなりメジャーどころが顔をそろえているので、これを機会に新たな作者を開拓するのもいいかと思ってね。

とりあえず田中啓文の「ガラスの地球を救え!」だけはジックリ読んだ。
イイハナシダナー。
普通、田中啓文の作風だと徐々に興味をそそられるよう読者に期待させながら読ませておいて、最後の一文でぐったり脱力させるような一種落語(っていうか駄洒落)オチみたいな感じでシメられるのだが、今作は最初っからしょうもない出だしでなんだかなぁって気分になる。
しかし。
今年のヤマト映画を観賞した後で読むと、最後の感動はひとしおであろうよ。
田中啓文で泣かせられるなんて思ってもみませんでした。

最後の一文、あれが効いたな。

読後、他のいろんなSF作品をももっと読みたくなる、そんな稀有な良作短編であります。