2011年8月7日日曜日

Safety Fireworks

日本の夏。SFの夏。



百万の北方



火薬の平和な使い方としてもっとも華やかなものに、打ち上げ花火がある。

火工術(パイロテクニクス)のひとつとして日本では主に夏の夜空の風物詩であり、その非常に美しい色とりどりの閃光は、アルカリ金属・アルカリ土類金属などの元素中の原子を励起した時に電子が外側の軌道に移り元の軌道に戻る時に放出されるエネルギーに応じた色の光を放出する炎色反応を応用している(wiki)。

深紅:リチウム
黄:ナトリウム
淡紫:カリウム
橙赤:カルシウム
深赤:ストロンチウム(なんか強そう)
黄緑:バリウム
青緑:銅
黄緑:ホウ素
淡青:リン

気分はエレメントハンター。

そしてこの色鮮やかに咲く大輪の華はまた、事故の歴史をも併せ持っている。
人を楽しませる、ただそのためにだけ生み出されたものですら、多くの危険を孕んでいるのだ。
だが人はそうした失敗から多くを学ぶこともまた事実。
暗闇を退ける軌道、破裂する反響、風運ぶ芳香、振動する空間、唇に火の酒(それはジュリー)。
どのような艱難辛苦を経てさえ、人類は往くだろう。
あの夏の夜を彩ったような大輪の銀河世界へ。
同時に、繁栄と栄光の足元を見渡した時、その死屍累々と連なる犠牲が、より少なからんことを願う。

英知は我らに、星々に至る鍵をや、与え玉うや。